Pythonの仮想環境(venv)は、一度作成するとPythonのバージョンはそこで固定されます。
今回は、pyenv
を使ってPythonをバージョンアップしとたときに、仮想環境(venv
)もそれに合わせて更新する一連の流れを、わかりやすく解説します。
ステップ1:新しいPythonバージョンをインストール
まずは、pyenv
を使って新しいPythonをインストールします。
ここでは例として、Python 3.13.0をインストールしますが、別のバージョンでも問題ありません。
pyenv install 3.13.0
インストール後、グローバルで有効化しておきます。
pyenv global 3.13.0
これで、今後のpython
コマンドが新しいバージョンを使うようになります。
ステップ2:仮想環境(venv)のPythonをアップグレード
仮想環境は、Pythonのバージョンを切り替えてもそのままでは変わりません。
以下の手順で、仮想環境のPython本体も更新しましょう。
まず仮想環境を無効化
deactivate
--upgrade
で仮想環境のPythonを更新
次のコマンドを使うことで、仮想環境の中のPythonを今使っているPython(この例では3.13.0)に置き換えることができます。
python -m venv venv --upgrade
ステップ3:VSCodeの罠を回避(仮想環境をクリア)
VSCodeを使っている場合、仮想環境の中のPythonが固定されたままになっているケースがあります。
この場合は、一度仮想環境をクリアして、新しく作り直すのが確実です。
python -m venv venv --clear
これで仮想環境の内部が初期化され、Pythonのバージョンも切り替わります。
ステップ4:仮想環境を再有効化
仮想環境を有効化しましょう。
source venv/bin/activate
Windowsの場合は以下です:
venv\Scripts\activate
ステップ5:必要なライブラリを再インストール
最後に、仮想環境内に必要なライブラリを再インストールします。
pip install -r requirements.txt
あらかじめ、requirements.txt
を作成しておくと移行がスムーズです。
まとめ
Pythonのバージョンを新しくしたら、仮想環境も合わせておくことで、互換性の問題を防いだり、新機能を活用したりできます。
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