CSVやログファイルなどの容量が大きすぎて、テキストエディタで開けない! こんな経験はありませんか?きっとあるはずです!(決めつけ)
超高性能なPCなら問題ないですが、一般性能のPCだと数百MB以上の巨大なファイルになると、メモ帳や秀丸エディタ、サクラエディタなどでもエラーが出てしまい、正常に開けないことがあります。
この記事では、大容量ファイルがテキストエディタで開けないときに役立つ、簡単な解決方法を紹介します。
大容量ファイルがテキストエディタで開けない理由
テキストエディタで大容量ファイルが開けない主な原因は、以下のようなものです。
- テキストエディタが対応できるファイルサイズを超えている
- パソコンのメモリ(RAM)不足によって処理できない
- エディタの仕様(32ビットアプリケーションの制限)
特にWindows標準のメモ帳などは、数十MB程度のファイルでも開けない場合があります。
それでは、大容量ファイルを見るための3つの対処方法を見ていきましょう。
対処方法①:大容量対応のテキストエディタを使う
まず、最初に試したいのが、大容量ファイルに対応したテキストエディタを利用する方法です。 以下のテキストエディタは、大容量ファイルを開く処理能力に優れています。
おすすめの大容量対応テキストエディタ3選
・ EmEditor(有料版、無料体験版あり)
EmEditorは数GBのテキストファイルでも高速に開けるWindows向けエディタアプリです。 CSV編集にも特化した機能あり、巨大なファイルでもすぐに編集を開始できます。 米国 ZDNet は、EmEditor が “世界で最も速いテキストエディターがさらに良くなった” と評価しています。
<公式リンク> EmEditor
・ VSCode(Visual Studio Code)(無料)
VSCode(Visual Studio Code)はWindows・macOS・Linuxに対応したクロスプラットフォームのエディターで、数百MBクラスの比較的大きいファイルでも快適に扱える軽快さが特徴です。また、豊富なプラグインにより用途に応じて自由に機能を拡張可能。開発だけでなくログ解析やデータ処理にも活用できます。
<公式リンク> Visual Studio Code
・ glogg(無料)
gloggは、膨大で複雑なログファイルを高速かつ直感的に閲覧・検索できるログビューアです。リアルタイム追跡や正規表現検索に対応し、複雑なエラー解析もスムーズ。Windows・macOS・Linuxに対応し、ITエンジニア向けに作られたエディタとなっています。
特に、EmEditorは数GB規模でも高速に処理可能なので、定期的に大容量ファイルを扱う方におすすめです。
対処方法②:ファイルを分割して開く(PowerShell活用法)
大容量対応エディタを使いたくない、または今すぐ手元のツールだけで解決したい場合、ファイルを分割して開くのが現実的な解決策です。
Windowsに標準搭載されているPowerShellを使ったファイル分割方法をご紹介します。
PowerShellでファイルを500行ごとに分割する方法
例えばALL.csv
を500行ずつに分割するには、以下のコードをPowerShellに貼り付けて実行します。
$i=0; Get-Content ALL.csv -ReadCount 500 | % {$_ | Out-File "sub_$i.csv" -Encoding UTF8 -Append; $i++}
簡単に上のコードの解説をしておきます。
・Get-Content ALL.csv -ReadCount 500
の部分
CSVを500行単位で読み込みます。
・ Out-File "sub_$i.csv"
の部分
「sub_0.csv」「sub_1.csv」のように連番のファイル名で保存します。
ファイルを指定行数で分割するPowerShell | スケ郎のお話
対処方法③:コマンドラインで一部分だけ抽出する(Linux/macOS)
LinuxやmacOSを使っている方は、ターミナルを使って必要な箇所だけ抽出して開く方法もおすすめです。
最初の100行を取り出す:
head -n 100 largefile.csv > small.csv
10001~20000行目を取り出す:
sed -n '10001,20000p' largefile.csv > part.csv
これならば、テキストエディタで簡単に開けるサイズに調整できます。
大容量ファイルを開く際の注意点
大容量ファイルを無理やりテキストエディタで開こうとすると、以下のようなリスクがあります。
- PCがフリーズする(メモリ不足)
- ファイル破損の恐れがある
- 作業が中断してデータ損失につながる可能性がある
無理に開かず、上記のような対策方法で対応しましょう。
まとめ:大容量ファイルを簡単に開くためのポイント
本記事で紹介した、大容量ファイルを開けない場合の対処方法をおさらいします。
- 大容量対応エディタを使う(EmEditor、VSCodeなど)
- PowerShellやコマンドラインでファイルを分割または一部抽出する
これらの方法を知っていれば、大容量ファイルが原因で作業が止まることもありません。ぜひ参考にしてみてください。
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