はじめに
株価データを手軽に無料で取得できる方法として、Pythonのライブラリ「yfinance」が注目されています。この記事では、Pythonの仮想環境(venv)を作成し、yfinanceをインストールして、実際に株価を取得するコード例を紹介します。
仮想環境の作成とyfinanceのインストール
Pythonプロジェクトを開始する際には、まず仮想環境を作成するのがおすすめです。仮想環境を利用することで、プロジェクトごとに依存関係を管理でき、システム全体に影響を与えずに開発を進められます。
仮想環境の作成
ターミナル(またはコマンドプロンプト)で以下のコマンドを実行します。
# 仮想環境「myenv」を作成
python3 -m venv myenv
仮想環境のアクティベート
-
Linux/macOSの場合:
source myenv/bin/activate
-
Windowsの場合:
myenv\Scripts\activate
yfinanceのインストール
仮想環境がアクティブな状態で、次のコマンドを実行し、yfinanceをインストールします。
pip install yfinance
これで、株価データを取得するための準備が整いました。
yfinanceで株価を取得する方法
yfinanceは、Yahoo Financeから株価情報を取得するための便利なライブラリです。ここでは、指定した銘柄の直近1日の株価データ(終値)を取得するシンプルなコード例を紹介します。
import yfinance as yf
def get_stock_price(ticker_symbol):
# 指定したティッカーの情報を取得
ticker = yf.Ticker(ticker_symbol)
# 直近1日の株価情報を取得
data = ticker.history(period="1d")
if data.empty:
return None
# 終値の最新値を取得
current_price = data['Close'][-1]
return current_price
if __name__ == '__main__':
# 例として、アメリカ株のAAPLを指定
ticker_symbol = "AAPL"
price = get_stock_price(ticker_symbol)
if price is not None:
print(f"{ticker_symbol} の株価: {price}")
else:
print("株価情報が取得できませんでした。")
このコードでは、yfinance.Ticker
を利用して対象の銘柄情報を取得し、history
メソッドで直近1日のデータから最新の終値を抽出しています。
日本株を取得する方法
Yahoo Financeで日本株のデータを取得する場合、ティッカーコードに「.T」を付ける必要があります。例えば、トヨタ自動車の場合は銘柄コード「7203」に「.T」を追加して「7203.T」となります。以下は、日本株の株価取得に対応したコード例です。
import yfinance as yf
def get_stock_price(ticker_symbol):
# 指定したティッカーの情報を取得
ticker = yf.Ticker(ticker_symbol)
# 直近1日の株価情報を取得
data = ticker.history(period="1d")
if data.empty:
return None
# 終値の最新値を取得
current_price = data['Close'][-1]
return current_price
if __name__ == '__main__':
# 日本株の例:トヨタ自動車の場合
ticker_symbol = "7203.T"
price = get_stock_price(ticker_symbol)
if price is not None:
print(f"{ticker_symbol} の株価: {price}")
else:
print("株価情報が取得できませんでした。")
このように、ティッカーコードの末尾に「.T」を付けるだけで、日本株の株価情報を簡単に取得することが可能です。
まとめ
yfinanceを用いた株価データの取得方法について解説しました。特に、日本株を取得する場合は、ティッカーコードに「.T」を付ける点が重要です。ぜひこの手法を活用し、さまざまな銘柄の株価情報をチェックしてみてください。
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