フロントエンド開発において、ローディングスピナーはユーザー体験を向上させる重要な要素です。Reactエコシステムには、ローディングスピナーを簡単に実装するための便利なライブラリが複数あります。その中でも代表的な react-spinner-overlay と React Spinners について、それぞれの特徴と使い方、さらに違いを比較してみます。
1. React-Spinner-Overlay
React-Spinner-Overlay
は、コンポーネントとしてオーバーレイ付きのローディングスピナーを簡単に追加で切るライブラリです。スピナーとオーバーレイのスタイリングがデフォルトで提供されるため、カスタマイズなしでもすぐに利用可能です。
主な用途
ページ全体のローディング中にスピナーを表示する場合に適しています。
主なプロパティ
loading
: ローディング状態を制御するブール値。color
: スピナーの色を指定。backgroundColor
: オーバーレイの背景色を指定。size
: スピナーのサイズを調整。
簡単なコード例
import React from 'react';
import SpinnerOverlay from 'react-spinner-overlay';
const App = () => {
const [loading, setLoading] = React.useState(true);
return (
<div>
<SpinnerOverlay
loading={loading}
color="#36d7b7"
backgroundColor="rgba(0, 0, 0, 0.5)"
/>
<button onClick={() => setLoading(!loading)}>Toggle Loading</button>
</div>
);
};
export default App;
2. React Spinners
React Spinners
は、複数の種類のスピナーが用意されており、プロジェクトのデザインに合わせて選択可能です。スピナー単体での使用が前提で、オーバーレイは提供されません。
主な用途
特定の要素やセクションに限定してローディングスピナーを表示する場合に適しています。
主なプロパティ
各スピナーコンポーネントが独自のプロパティを持っている場合もありますが、共通するプロパティとして以下の内容が設定できます。
color
: スピナーの色。size
: スピナーのサイズ。loading
: ローディング状態を制御。
簡単なコード例
import React from 'react';
import { ClipLoader } from 'react-spinners';
const App = () => {
const [loading, setLoading] = React.useState(true);
return (
<div>
<ClipLoader
loading={loading}
color="#36d7b7"
size={50}
/>
<button onClick={() => setLoading(!loading)}>Toggle Loading</button>
</div>
);
};
export default App;
3. React-Spinner-Overlay と React Spinners の違い
特徴 | React-Spinner-Overlay | React Spinners |
---|---|---|
用途 | ページ全体のローディング表示 | 特定要素やセクションに限定したスピナー |
オーバーレイ | 提供される | 提供されない |
スピナーの種類 | シンプルなスピナー1種類 | 複数種類のスピナーが利用可能 |
カスタマイズの柔軟性 | オーバーレイの背景色やスピナーの色のみ | スピナーの種類やサイズを柔軟に設定可能 |
学習コスト | 低い | やや高い |
まとめ
react-spinner-overlay
は、ページ全体を覆うオーバーレイ付きのローディング表示を簡単に実装したい場合に最適です。対して、React Spinners
は、プロジェクトに合わせて細かくスピナーの種類やスタイルを選びたい場合に便利です。
プロジェクトの要件に応じて、これらのライブラリを使い分けて、開発を楽しましょう。
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