VSCode(Visual Studio Code)は、軽量でありながら多機能なコードエディタとして、多くの人に愛用されています。しかし、便利な機能が多い分、時には「少し邪魔だな」と感じることもあります。その一つが、コードの関数や変数の上にマウスカーソルを移動させた時に表示されるツールチップ(ホバーヒント)です。このツールチップには、関数のコメントやヒントが表示されるため便利な反面、ちょっとマウスを載せただけでも表示されるため、作業の邪魔になることもあります。このツールチップ表示のデフォルト時間は、わずか300ミリ秒と設定されており、かなりの短時間でポップアップが表示されるようになっています。
この記事では、VSCodeのツールチップ表示を「遅らせる」方法や、場合によっては「表示を無効にする」設定方法を紹介します。
1. ツールチップ表示を遅らせる設定
VSCodeでは、ツールチップの表示までの遅延時間を設定することが可能です。この遅延を長めに設定することで、意図しないタイミングでのツールチップ表示を防ぐことができます。
手順
-
VSCodeの設定画面を開きます。
画面左下の歯車アイコン → 設定(Settings) を選択します。
もしくは、ショートカット:Ctrl + ,
(Windows)またはCmd + ,
(Mac)で設定画面が開きます。 -
設定検索バーで「
editor.hover.delay
」と入力します。
この設定は、ツールチップが表示されるまでの遅延時間をミリ秒単位で指定できるオプションです。
editor.hover.delay
の値を 1000 ミリ秒(1秒)や、それ以上の値に変更します。
例えば、1500
に設定すると、1.5秒マウスカーソルが関数上にある場合のみツールチップが表示されるようになります。
設定を保存すると、反映されます。
これで、意図しないツールチップ表示が減り、必要な時だけ表示されるようになります。
2. ツールチップ表示を完全に無効化する方法
ツールチップ自体が不要な場合、ツールチップ表示を完全に無効にすることもできます。以下の設定を行うと、マウスカーソルを載せても一切のツールチップが表示されなくなります。
手順
-
先ほどと同様に設定画面を開きます。
-
設定検索バーで「
editor.hover.enabled
」と入力し、チェックボックスをオフにします。 この設定をfalse
にすることで、ツールチップ表示が無効化されます。
- 設定を保存します。
まとめ
ツールチップの表示は便利な機能ですが、作業の邪魔になると感じる場合は、遅延時間を調整したり、完全に無効化することができます。自分にとって最適な設定を見つけることで、作業効率が大幅に向上するかもしれません。
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