pyenvのインストール方法をざっくり解説

2024年11月17日日曜日

Python

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Pythonを色々なバージョンで使いたいときや、環境ごとにバージョンを切り替えたいときに便利なのが「pyenv」です。このブログでは、pyenvのインストール方法をラフに紹介します。MacOSやLinux環境でのインストール方法を見ていきましょう。

pyenvをインストールしてみよう

pyenvをインストールするには、いくつかの方法があります。

Homebrewを使ってインストール (MacOS)

MacユーザーならHomebrewを使うのが一番簡単です。

brew update
brew install pyenv

最新版をインストールしたいときは、こちらを使います。

※ 安定版リリースではないため、注意が必要です。

brew install pyenv --head

オートマチックインストーラーを使う方法

簡単にインストールしたいなら、この方法もあります。

curl https://pyenv.run | bash

GitHubからクローンする方法

GitHubから直接pyenvをクローンしてインストールすることもできます。

git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv

シェルの設定

インストールが終わったら、シェルの設定をしてpyenvを使えるようにしましょう。

シェルのプロファイルに設定を追加します。

Bashの場合:

echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bashrc
echo 'command -v pyenv >/dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bashrc

Zshの場合:

echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc
echo '[[ -d $PYENV_ROOT/bin ]] && export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zshrc

シェルを再起動して設定を反映させます。

exec "$SHELL"

Pythonのバージョンをインストール

次に、pyenvを使ってPythonのバージョンをインストールしてみましょう。例えば、Python 3.10.4をインストールするには以下のコマンドを実行します。

pyenv install 3.10.4

インストール可能なPythonのバージョンを確認するには、次のコマンドを使います。

pyenv install -l

これで、プロジェクトや環境に合わせてPythonのバージョンを簡単に切り替えることができます。

Pythonのバージョンを切り替えよう

インストールしたPythonのバージョンを切り替えるには、以下のコマンドを使います。

ローカル設定

現在のディレクトリ内でのみ適用したい場合は、以下のようにします。

pyenv local 3.10.4

グローバル設定

システム全体に適用したい場合は、こちら。

pyenv global 3.10.4

この設定で「python」や「pip」といったコマンドを実行すると、選択したバージョンが使われるようになります。

virtualenvで同じバージョンのPython環境を複数作る

pyenvは異なるバージョンのPython切り替えることはできますが、同じバージョンのPythonを複数作ることはできません。そこで役に立つのが「virtualenv」です。virtualenvを使うことで、同じバージョンのPythonであっても複数の仮想環境を作成し、それぞれ独立した環境を管理することができます。

virtualenvのインストール方法

まず、virtualenvをインストールする必要があります。pyenvと一緒に使うには「pyenv-virtualenv」というプラグインをインストールすると便利です。

brew install pyenv-virtualenv

インストールが完了したら、シェルに設定を追加します。

Bashの場合

echo 'eval "$(pyenv virtualenv-init -)"' >> ~/.bashrc

Zshの場合

echo 'eval "$(pyenv virtualenv-init -)"' >> ~/.zshrc

設定を反映させるために、シェルを再起動します。

exec "$SHELL"

virtualenvの使い方

まず、仮想環境を作る前に、Python本体をインストールしておく必要があります。 pyenv installで必要なバージョンのPythonをインストールします。

pyenv install 3.10.4

次に、virtualenvを使って仮想環境を作成します。例えば、Python 3.10.4の仮想環境を作成するには以下のようにします。

pyenv virtualenv 3.10.4 my_env

これで「my_env」という名前の仮想環境が作成されます。この仮想環境を使いたいときは、以下のコマンドで有効にします。globalを指定するとグローバルに仮想環境が有効になります。

pyenv local my_env

仮想環境を無効にするには以下のコマンドを使います。

pyenv uninstall my_env

virtualenvを使うことで、プロジェクトごとに異なる依存関係を持つPython環境を簡単に管理することができます。

まとめ

pyenvを使えば、Pythonの複数バージョンを簡単に使い分けることができ、開発環境の切り替えもスムーズに行えます。このガイドを参考に、ぜひ自分の開発環境にpyenvをインストールしてみてくださいね。

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