tree
コマンドはフォルダ構造を視覚的に表示するための強力なツールです。しかし、このコマンドはデフォルトのMacOSにはインストールされていません。本記事では、Macに tree コマンドをインストールし、それを使用する方法を説明します。
Treeコマンドのインストール
最初に tree
コマンドをMacにインストールする方法を説明します。これには、パッケージマネージャーのHomebrewを使用します。まだ自分のPCにHomebrewをインストールしていない場合は、公式サイト(https://brew.sh/)の手順に従ってインストールしてください。
Homebrewがインストールされていることを確認したら、次のコマンドでtree
コマンドをインストールします。
brew install tree
Treeコマンドの使い方
インストールできたら、さっそく tree
コマンドをインストールしましょう。
基本的な使い方は非常にシンプルです。ターミナルを開き、表示したいディレクトリに移動した後、次のコマンドを入力します。
cd <表示したいディレクトリ>
tree
tree
コマンドを実行した結果の例は以下のとおり。
my_project/
├── src
│ ├── main.py
│ ├── utils.py
├── test
│ ├── test_main.py
│ ├── test_utils.py
└── README.md
Treeコマンドのオプション
tree
コマンドにオプションを指定することで、出力の詳細度を調整したり、特定のタイプのファイルを含めたり除外したり、さらにはパスの表示方法を変更したりすることが可能となります。ここでは、tree
コマンドで使用できる主なオプションをいくつか紹介します。
-a
: 名前が.
で始まる隠しファイルも表示します。-d
: ディレクトリだけを表示します。-f
: ファイル名をフルパスで表示します。-i
: インデントとツリーの枝を生成しないで、ファイル名とディレクトリ名だけを表示します。-L level
: 指定した深さ(level)までのディレクトリ構造を表示します。-P pattern
: パターンに一致するファイルだけを表示します。ここでのパターンはワイルドカードが使えます(例えば*.txt
)。-I pattern
: パターンに一致するファイルを表示しないで無視します。ここでのパターンもワイルドカードが使えます。-h
: ファイルサイズをより読みやすい形式(例えば KB、MB)で表示します。-r
: ディレクトリ内のエントリを逆順で表示します。-t
: 最終変更時間でエントリをソートして表示します。
これらのオプションは一つだけ使用することも、複数を組み合わせて使用することもできます。例えば、.py
で終わるファイルのみを表示し、それらのファイルサイズを読みやすい形で表示するには次のようにします:
tree -Ph "*.py"
これらのオプションを理解し活用することで、Treeコマンドはさらにパワフルなツールとなります。
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