スマホで撮った写真や動画、大切に保管してますか? この数年で、手軽にいい写真が撮れるようになったおかげで、我々の周りにはデジタルの写真や動画があふれています。こうした大量のデータをどうやって整理し、大切に保存するか。それが問題になっています。
そこで頼りになるのが、インターネット上の「クラウド」を使った写真保存サービスです。有名どころとしては、Googleが提供する「Googleフォト」、Appleの「iCloud」、Amazonの「Amazon Photos」、そして「Dropbox」などがあります。
しかし、これらのサービスはそれぞれ特色があり、どれを使うべきかは、それぞれの人の状況によるところが大きいです。
そこで、この記事では、これらのサービスを「保管スペースの大きさや料金」、「使いやすさ」、「自動的に写真を整理してくれるAIの機能」、「安全性」、そして「どの機種と相性がいいか」など、いろんな角度から比較します。どのサービスがあなたのニーズにぴったり合うか、一緒に見つけていきましょう。
ストレージ容量と価格
写真を保存する上で気になるのが保存容量でしょう。たくさんの写真を撮る人、特に旅行やイベントごとに大量に写真を撮る人にとっては、保存容量はとても重要なポイントです。また、高品質な写真や動画は大きな容量を消費するため、手軽にたくさんのデータを保存できる場所が欲しいところです。
次に、各サービスの「無料枠の容量」と「有料枠の価格と容量」について見ていきましょう。
料金と容量について、以下に詳しく説明します。
Googleフォト
無料の枠では、高品質(元の写真の品質を少し下げたもの)であれば容量無制限に保存できましたが、2021年6月からは15GBまでとなりました。有料プランの最安値は、月額200円で100GBまでの容量が使えます。
iCloud
AppleのiCloudは、無料で5GBまでの保存が可能です。最安値の有料プランは月額130円で、50GBの容量を提供します。
Amazon Photos
Amazonのプライム会員なら、高画質の写真は容量無制限で、ビデオは5GBまで無料で保存できます。プライム会員の年会費は4,900円です。
Dropbox
Dropboxは、無料で2GBまで保存が可能です。最安値の有料プランは月額1,250円で、2TB(2000GB)の容量を提供します。
このように、各サービスは無料枠の容量と、有料プランの価格・容量で大きく違いがあります。どのサービスが自分に合っているかは、これらの条件と、自分がどのくらいの容量を必要としているかを考えて選びましょう。
機能とユーザビリティ
次に考えるのは、アプリが「使いやすいか」です。保存できる容量と値段だけでなく、アプリがどんな機能を持っていて、どれくらい使いやすいかも大事なことです。たくさんの写真や動画を、どれだけ簡単に管理できるか、使い心地はどうか、これらを考えてみましょう。
Googleフォト
Googleフォトは、Androidのスマホに最初から入っているアプリです。写真を撮った日付や場所、人物ごとに自動で分けてくれます。そして、AIを使って写真の中に写っている物や風景を見つけて、それで検索ができます。画面はシンプルで使いやすく、写真の共有や編集も簡単です。
iCloud
iCloudは、iPhoneやiPadなどのAppleの製品ととても上手につながります。Appleの製品で撮った写真や動画をすぐに同期できます。そして、フォトライブラリはきれいで見やすく、人物や場所、日付ごとに自動で分けてくれます。Apple以外の製品では使いにくいです。
Amazon Photos
Amazon Photosは、写真をアルバムにまとめたり、場所や日付、顔認識で分類することが可能です。プライム会員ならファミリーボールト機能で家族と容量を共有することもできます。ただ、ユーザーインターフェースは他のサービスに比べるとやや複雑です。
Dropbox
Dropboxは元々ファイル共有サービスとして始まったため、写真の自動整理機能は他のサービスに比べてシンプルです。しかし、複数人でのファイル共有や編集が容易で、ビジネス利用には適しています。
これらのサービスはそれぞれ特色があります。どのサービスが自分に合っているかは、どのような機能が必要か、どの程度使いやすさを重視するかによります。
AIと自動分類機能
今度は、アプリが「AI(人工知能)」や「自動分類」の技術をどう使っているかを見てみましょう。これらの機能があると、たくさんの写真をすっきり整理できて便利です。
Googleフォト
Googleフォトは、写真の中に写っている人や物、風景をAIが自動的に認識します。そのため、例えば「猫」や「山」などで検索すると、そのキーワードに関連する写真をすぐに見つけることができます。
iCloud
iCloudも人や場所、日付を自動で認識します。また、Appleの「写真」アプリを使って写真を見るときに、これらの情報が表示されます。でも、Googleフォトほど詳しく物や風景を認識する機能はありません。
Amazon Photos
Amazon Photosも、写真の中の人や物、場所を認識します。家族と共有するフォトストレージ「ファミリーボールト」を使うと、家族全員の写真を一緒に見ることができます。
Dropbox
Dropboxは主にファイルを保存したり共有したりするためのサービスなので、AIを使った自動分類の機能はあまりありません。でも、他の人と簡単に写真を共有できるので、グループで使うのには便利です。
プライバシーとセキュリティ
セキュリティについても考慮が必要です。自分の大切な写真を保存する場所は、安全であることが大切ですよね。各アプリがどういった対策をしているのか見てみましょう。
Googleフォト
Googleフォトは、あなたの写真をGoogleアカウントで守ります。パスワードや二段階認証を設定することで、自分だけがアクセスできるようになります。また、Googleは強力なセキュリティ対策を講じているので、安心して使えます。
iCloud
iCloudは、Apple IDとパスワードで写真を保護します。さらに、二段階認証を設定すれば、さらに安全になります。Appleはユーザーのプライバシーを大切にしていることで知られています。
Amazon Photos
Amazon Photosは、Amazonアカウントのパスワードでアクセスを保護します。二段階認証も利用できます。また、Amazonは大手企業として、信頼性の高いセキュリティ対策を取っています。
Dropbox
Dropboxも、パスワードと二段階認証でアクセスを保護します。さらに、写真などのファイルは暗号化されて保存されるので、他の人に見られる心配はありません。
自分の大切な写真を守るためには、しっかりとしたセキュリティ対策を講じたサービスを選ぶことが大切です。
デバイスとの互換性
自分が使っているスマホやパソコンと、各アプリがどれだけうまく合うか、つまり「デバイスとの互換性」について見てみましょう。
Googleフォト
Googleフォトは、Androidのスマホやタブレットに最初から入っています。パソコンからも使えますし、iPhoneからも使うことができます。とても使いやすいです。
iCloud
iCloudは、iPhoneやiPad、Macと非常にうまく合います。しかし、AndroidのスマホやWindowsのパソコンからは、使いにくい部分もあります。
Amazon Photos
Amazon Photosは、スマホやパソコン、どのデバイスからでも使うことができます。使いやすさは、Googleフォトと同じくらいです。
Dropbox
Dropboxは、スマホやパソコン、どのデバイスからでも使うことができます。しかし、写真を自動で整理する機能は他のアプリより少ないです。
自分が普段使っているデバイスと、アプリがうまく合うかどうかは、とても大切なことです。どのアプリが自分に合っているかは、自分が何を大切に思うかで決まります。
有料プランを解約したときの対応
「クラウドストレージの有料プランを辞めたとき、保存した写真がどうなるか」について見てみましょう。これは大切なことですね。
Googleフォト
Googleフォトの有料プランを辞めると、それまでに使った容量はそのままです。これ以上新しい写真を追加できなくなりますが、既に保存されている写真はそのまま見ることができます。
iCloud
iCloudの有料プランを辞めると、プランに含まれるストレージ容量が減ります。これ以上の容量を使うことはできませんが、既存の写真やファイルは消えることはありません。ただし、新たな写真を追加したり、バックアップを取るスペースがなくなる可能性があります。
Amazon Photos
Amazon Photosの有料プランを辞めると、保存容量が減ります。既存の写真はそのままですが、新たに保存できる写真の容量が減るため、新しい写真を追加するスペースがなくなるかもしれません。
Dropbox
Dropboxの有料プランを辞めると、ストレージ容量が減ります。既存のファイルや写真はそのままですが、新たに追加するスペースが限られます。
有料プランを辞めた後も、既に保存した写真は消えることはありません。しかし、新しい写真を追加するためのスペースが減ることを理解しておきましょう。また、保存容量を超えたファイルは、各サービスの判断によって一定期間を経過すると削除されることもあります。
結論
どのクラウドストレージサービスを選ぶかは、自分の写真の量、使いやすさ、必要な機能、プライバシーとセキュリティの要求、そして自分のデバイスとの互換性によるところが大きいです。
Googleフォトは、AI機能や自動分類機能が優れていて、Androidとの互換性が高いです。また、無料で大量の写真を保存できます。
iCloudは、Apple製品のユーザーにはとても使いやすいです。そして、プライバシーとセキュリティの保護が非常に強固です。
Amazon Photosは、Amazonのプライム会員には大量の無料ストレージが提供され、家族全員で共有できる点が特徴です。
Dropboxは、写真だけでなく他のファイルも保存でき、他の人と共有するのに便利です。しかし、写真の自動整理機能は少ないです。
各サービスにはそれぞれ長所と短所があります。大切なのは、自分のニーズに一番合うサービスを見つけることです。各サービスを試して、自分にとって最高の写真ストレージサービスを見つけてください。
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