基本的な概念から高度なトピックまで、Rustの重要な部分を学んできました。次に、実践的なプロジェクトを通じてこれらの知識を活用することで、より深い理解を得ましょう。本節では、Webサーバの作成とクレートの公開、そしてRustでのWebAssemblyについて解説します。
Webサーバの作成
Rustは、高性能で安全なWebサーバの作成に適しています。以下は、基本的なHTTPエコーサーバの例です。
use std::net::TcpListener;
use std::io::prelude::*;
use std::net::TcpStream;
fn main() {
let listener = TcpListener::bind("127.0.0.1:7878").unwrap();
for stream in listener.incoming() {
let stream = stream.unwrap();
handle_connection(stream);
}
}
fn handle_connection(mut stream: TcpStream) {
let mut buffer = [0; 1024];
stream.read(&mut buffer).unwrap();
stream.write(&buffer).unwrap();
stream.flush().unwrap();
}
このサーバは、接続を受け取り、受信したデータをそのままエコーバックします。
クレートの公開
Rustのパッケージはクレートと呼ばれ、crates.ioで公開と共有が可能です。クレートを公開するには、まずCargo.toml
に必要な情報(名前、バージョン、著者等)を記入し、次にcargo publish
コマンドを実行します。
RustとWebAssembly
RustはWebAssembly(wasm)にコンパイルすることができます。これにより、Rustのパフォーマンスと安全性をブラウザで活用することができます。RustからWebAssemblyへのコンパイルは、wasm-pack
ツールを使用して行います。
$ wasm-pack build
以上が、Rustを実践的に使用する際の基本的なガイドラインです。これらを活用して、自身のプロジェクトでRustのパワーを体験しましょう。
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