スマホのカメラで撮影した写真には、撮影場所の位置情報が保存されている事を知っていますか?
位置情報が保存されたままの写真を SNSなどに投稿すると、住所などが特定され、身バレにつながるので注意が必要です。特に、自宅で撮った写真に位置情報を含めたまま公開すると、住所が特定されて事件に巻き込まれるリスクが高くなります。
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なぜ写真から位置情報が
カメラで撮った写真には EXIF情報が含まれる
JPEG、PNGなどの写真ファイルにはEXIF(エグジフ)規格があり、その中には撮影日時やGPSの位置情報(ジオタグ)などが含まれ、スマホで撮影した写真には自動でこれらの EXIF 情報が付与されます。
そして、位置情報(ジオタグ)が含まれた写真を、そのままSNSやブログ等に公開してしまうと、不特定多数の第三者に位置情報を参照されてしまいます。
Exchangeable image file format - Wikipedia
主要なサービスでは位置情報を自動で削除する
過去に、位置情報が含まれた写真を SNSなどにアップロードしたことにより、ストーカー犯に自宅が特定され事件になったケースもありました。そのため、Instagram、Facebook、Twitterなどの大手 SNSや LINEなどのサービスでは、写真に含まれる位置情報(ジオタグ)は自動で削除する仕様になっています。
ただ、すべてのサービスで位置情報(ジオタグ)が削除されるとは限りません。特に、ブログなどで自分が撮影した写真を公開する場合は、自身の責任で写真から位置情報を削除してから公開することを推奨します。
位置情報がない写真でも、身バレする危険性
大手 SNSでは、位置情報(ジオタグ)が自動で削除されると言っても安心してはいけません!
近年では AIの進化により、位置情報(ジオタグ)が含まれていない場合でも、写真に写り込んでいるランドマークや特徴的な施設から住所を推定することが可能です。
そのため、SNS等に写真をアップする時は、位置情報(ジオタグ)を含めないと共に、写真の中に自宅周辺の特徴的な施設など、身バレしそうな要素がないか確認してアップしましょう。
写真に位置情報が含まれるか確認する
次の方法で、Googleフォトに保存した写真に、位置情報(ジオタグ)があるか確認できる。
スマホアプリから確認する場合
スマホ版の Googleフォトアプリで確認する場合は、次の手順で確認できます。
- アプリを起動し、一覧から確認したい写真を選択する
- プレビュー画面で下の方にスクロールすする
- 位置情報(ジオタグ)が含まれている写真の場合「撮影場所」に住所や地図が表示される
パソコン版(ブラウザ)から確認する方法
- ブラウザで「https://photos.google.com/」にアクセス
- 一覧から確認したい写真を選択する
- 上の(i)アイコンをクリックし、写真のプロパティを表示
- 画面の右に表示されたプロパティを下の方までスクロール
- 位置情報(ジオタグ)が含まれている写真の場合「撮影場所」に住所や地図が表示される
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写真から位置情報(ジオタグ)を削除する
写真を Instagram、Facebookや Twitterなどの、位置情報を自動削除するサービスしか使わないなら大丈夫ですが、それ以外の方法で写真を共有する場合は、自分のスマホの写真から位置情報が漏れない対策する必要があります。
カメラアプリで位置情報をオフにする
写真の身バレ対策で有効でかつ、手間がかからないのが、カメラで撮影した写真に位置情報を含めない対策です。iPhone、Androidのカメラアプリには、撮影した写真に位置情報を含めない設定が可能です。
では、設定方法を見ていきましょう。
iPhone(iOS)の場合、設定アプリの [プライバシー] を選択し、次の画像のように [位置情報サービス] → [カメラ] の順に選択し、位置情報の利用を許可を「なし」に設定します。
Androidの場合はメーカーごとにメニューが違いますが、Pixel 7の場合、カメラアプリを起動し上のメニューから [その他の設定] → [位置情報の保存}のスイッチをオフにします。
これで写真を撮影した時に位置情報(ジオタグ)が含まれなくなります。
アップロード済の写真の位置情報は消せない
カメラで位置情報が付与された写真の場合、Googleフォトにアップロードした後に、位置情報だけを編集・削除することが出来ません。
【参考情報】
写真の撮影場所の情報を確認、編集する - Googleフォトヘルプ
保存済みの写真から位置情報を削除する場合は、次に紹介する、Googleフォトの共有機能を使った方法で、手軽に削除できます。
共有機能を使って、写真から位置情報(ジオタグ)を削除
Googleフォトで位置情報(ジオタグ)が保存された写真を選択し、共有機能(以下はLINE の「Keepメモ」に共有する方法)を使って自分宛てに写真を送信します。
そうすると、共有した写真からは位置情報が削除されるため、あとは、位置情報が削除された写真を、ブログやその他の最終的に公開したい所へ送信すればOKです。
※ LINEアプリが入っていない場合は、メールで送信する共有でも位置情報は削除されます。(共有のいずれの方法でも位置情報が削除される)
ダウンロードするだけでは位置情報は消えない
ちなみに、Googleフォトから直接、写真をダウンロードすることも可能ですが、この方法の場合、ファイルの位置情報は削除されません。位置情報を削除したい場合は、少し手間ですが前述の共有機能を使いましょう。
まとめ
写真の位置情報(ジオタグ)を残したまま公開すると、住所などが特定され身バレの危険性が高まるため、この記事で紹介した方法で位置情報を削除または公開しない方法で対策をしましょう。
また、位置情報(ジオタグ)だけでなく、近年では AIを使った場所の推定、Googleマップおよびストリートビューを使って、景色に写っている建物の配置や構造上の特徴と日の光の入り方から、写真を撮影した場所を特定するような事も可能となり、実際に事件にもなりました。
SNSに写真を公開する時は、こうしたリスクを回避しながら楽しむようにしましょう。
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