VS Code の拡張機能の Remote Containers は、Docker の仮想環境上に必要なSDKやツールをインストールし開発が行い、ローカルを汚さないため人気があります。
この記事では、Angular の開発環境を Remote Containers を使って、Docker の仮想環境上に構築する方法を解説します。
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前提
前提として VSCode(Visual Studio Code)と Docker はインストールされている前提です。
VSCode のダウンロードはこちら
Visual Studio Code
Docker のインストール方法はこちら
Docker for Macをインストール
この記事では、macOS の画面キャプチャで解説しますが、Windows でも手順は同じ(はず)です。
Remote Containers 拡張機能
VSCode に Remote Containers 拡張機能 をインストールします。
拡張機能のメニューを開き、検索窓に「Remote Containers」と入力し、検索トップに出てきた拡張機能をインストールします。
Dockerfile、docker-compose.yml の準備
新規にディレクトリを作成し、そこに以下のファイルを作成します。
Dockerfile
Dockerfileは、node コンテナをベースに、 angular/cli
をインストールします。
以下の内容でファイルを作成し、Dockerfile
という名前で保存します。
FROM node
RUN npm install -g @angular/cli
WORKDIR /angular
EXPOSE 4200
docker-compose.yml
docker-compose.yml
を作成し、以下の内容を保存します。
Angular がデフォルトで使用するポートの 4200 を開放し、ローカルと仮想コンテナ共有するディレクトリを volumes
で定義します。
version: '3'
services:
node:
build: .
ports:
- "4200:4200"
volumes:
- "./project:/project"
上記に合わせて project
フォルダをローカルに作成します。
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コンテナの起動
準備ができたら、Remote Containers で仮想コンテナを起動し、コンテナ上の VSCode を開きます。
左下の緑のアイコンをクリックし、コマンドパレットから「Reopen in Container」を選択します。
次に利用する Docker 設定を尋ねられるので、docker-compose.yml
を選択します。
初回はイメージのダウンロードで時間がかかります。しばらく待ち、左下の緑のエリアが次のような表示となったら、コンテナ環境で VSCode が開いたことになります。
Angular新規プロジェクトの作成
コンテナ環境で、Angular の新しいプロジェクトを作成します。
ターミナルを開き、次のコマンドを入力して Angular のプロジェクトを作成します。今回は「sample」という名前で新規に Angular のプロジェクトを作成します。
cd /project
ng new sample
sample ディレクトリ内にファイルが作成されます。
実行
プロジェクトを作成した、sample ディレクトリに移動し、npm run start
と入力して、開発用のサーバーを起動します。
cd sample
npm run start
起動したらブラウザで http://127.0.0.0:4200
を開き、次のスタート画面が表示されれば成功です。
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まとめ
Remote Containers を使って、コンテナ上でAngular 開発環境を作る方法を解説してきました。
NPM で大量にインストールされるツールやライブラリを、すべてコンテナ内の仮想環境にインストールでき、使い終わったらコンテナごと削除すれば、綺麗サッパリ環境を消去できるので非常に便利です。
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