ブラウザ上で「Visual Studio Code」と同等の機能が使える「Code Server」を、AWS の EC2 (t2.microインスタンス) に構築する方法を紹介します。
スポンサーリンク
EC2の作成
Amazon Linux 2 の OS で EC2 のインスタンスを作成します。
インスタンスタイプは、無料枠の「t2.micro」を今回選択します。
インスタンス作成時にダウンロードしたセキュリティキーの情報は紛失しないように気をつけましょう。
Code Server のインストール
作成した EC2 のインスタンスに SSH でログインします。
まず、次のコマンドで Code Server をインストールできるか事前にチェックします。
もし、エラーがでたら問題点を修正しましょう。
curl -fsSL https://code-server.dev/install.sh | sh -s -- --dry-run
問題がなければ、次のコマンドでインストールを行います。
curl -fsSL https://code-server.dev/install.sh | sh
サービス自動起動の有効化
インストールが完了したら、次のコマンドを入力してサービスを有効化します。
sudo systemctl enable --now code-server@$USER
config.xml の修正
デフォルトでは Code Server はローカルマシンからしか接続できないようになっているため、外部からアクセスできるように設定ファイルを変更します。
~/.config/code-server/config.yaml
を開きbind-addr
の設定を次のように変更します。
また、デフォルトで設定されたランダムなパスワードを変更したい場合は、password
も変更しましょう。
bind-addr: 0.0.0.0:8080
auth: password
password: <パスワード>
cert: false
設定が完了したら、サービスを再起動しておきましょう。
sudo systemctl restart code-server@USER
スポンサーリンク
ポートの開放
AWS 管理コンソール → Code Server を起動した EC2のページを開きます。
左メニューから [セキュリティグループ] → [インバウンドルール] → [Edit Inbound rulus] を選択します。
ルールの追加をクリックして、タイプ=TCP、ポート範囲=8080、ソース=0.0.0.0/0 の設定を追加します。
ブラウザで Code Serverにアクセス
ここまでの手順で設定は完了です。ブラウザで Code Server にアクセスしてみましょう。
AWS 管理コンソール → Code Server を起動した EC2のページから「パブリック IPv4 DNS」の値を確認(コピペ)します。
ブラウザで以下のURLを打ち込みます。
http://<パブリック IPv4 DNS>:8080
うまく起動していれば、次のようなログインページが開きます。
~/.config/code-server/config.yaml
に設定したパスワードを入力してログインします。
VS Codeと同じ見た目をしたページが表示されればOKです。
あとは、ソースを作るなり、ターミナルでEC2をいじったり、好きにしてください。
スポンサーリンク
注意
今回紹介した方法は、手早く Code Server を起動して試してみる方法であり、HTTPSなどの設定なども行っていません。
もし本格的に運用するのであれば、nginx や SSL証明書の設定などを行い、通信を暗号化して上で利用するようにしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿