この記事では、Nuxt.jsでコンポーネント間のイベントのやり取りをする方法を紹介します。
Vue.jsを使い始めると、必ずぶち当たる問題の1つとして、「コンポーネント間でのデータ・イベントのやり取り」が挙げられます。
いくつかの対応策がある中の1つの解として、EventBusの概念を使ってコンポーネント間で通信する方法があります。
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EventBusとは?
参考リンク(Vue.js v2で親子間以外のイベントやり取り)
上のリンクでも紹介されていますが、EventBusの仕組は、1つのグローバールなVueオブジェクト対し、各コンポーネントが$on, $emitを行う事によって、イベントのやり取りを行なって行きます。
Nuxt.jsには、$nuxt
というグローバルなVueオブジェクトが既に存在しています。
その為、素のVue.jsより簡単にEventBusによるイベントのやり取りが行えるようなっています。
以降は、そのやり方について紹介します。
実装イメージ
今回作成する、サンプルコードの実行イメージです。
(1)コンポーネント1が、$nuxt.emit()
で、グローバルなVueオブジェクトに対し、イベントを発火する。
(2)コンポーネント2と3は、$nuxt.on()
でイベントハンドラを登録し、イベント発生時に、コンポーネント1から渡されたパラメータを画面上に表示する。
[EventBusのイメージ]
サンプルコード
全部で4つのファイルを作ります。
- コンポーネント1 ( components/Component1.vue )
ボタンが押されたら、$nuxt.$emit()
でイベントを発火します。
その際、イベントパラメータとして、テキストボックスに入力値を渡します。
<template>
<div>
<h2>コンポーネント1</h2>
<div>
<input type="text" v-model="value"/>
<button @click="sample_event">イベント発火</button>
</div>
</div>
</template>
<script>
export default {
data() {
return {
value: ""
}
},
methods: {
sample_event() {
this.$nuxt.$emit('SAMPLE_EVENT', this.value);
}
}
}
</script>
[コンポーネント1の表示イメージ]
- コンポーネント2 ( components/Component2.vue )
created()
の初期化時に、$nuxt.$on()
でイベントハンドラの登録を行います。
コンポーネント1からイベントが発火されると、イベントパラメータで渡ってきた値を画面上に表示します。
<template>
<div>
<h2>コンポーネント2</h2>
<div>
<span v-text="data"></span>
</div>
</div>
</template>
<script>
export default {
data() {
return {
data: null
}
},
created() {
this.$nuxt.$on('SAMPLE_EVENT', data => {
this.data = data;
});
},
beforeDestroy() {
this.$nuxt.$off('SAMPLE_EVENT');
}
}
</script>
[コンポーネント2の表示イメージ]
- コンポーネント3 ( components/Component3.vue )
やってる事は、コンポーネント2とまったく同じです。
<template>
<div>
<h2>コンポーネント3</h2>
<div>
<span v-text="data"></span>
</div>
</div>
</template>
<script>
export default {
data() {
return {
data: null
}
},
created() {
this.$nuxt.$on('SAMPLE_EVENT', data => {
this.data = data;
});
},
beforeDestroy() {
this.$nuxt.$off('SAMPLE_EVENT');
}
}
</script>
[コンポーネント3の表示イメージ]
- コンポーネント1〜3を配置するページ ( pages/Sample.vue )
<template>
<div>
<component1/>
<component2/>
<component3/>
</div>
</template>
<script>
import Component1 from '~/components/Component1.vue'
import Component2 from '~/components/Component2.vue'
import Component3 from '~/components/Component3.vue'
export default {
components: {
Component1,
Component2,
Component3
}
}
</script>
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実行結果
コンポーネント1のテキストボックスに、適当な値を入力して、「イベント発火」ボタンをクリックすると…
コンポーネント2、3に入力した値が表示されます。
まとめ
サンプルコードを見て頂ければ分かると思いますが、Nuxt.jsでは簡単に EventBusが行えるようになっています。
また今回は、親子関係がないコンポーネント間で、イベントのやり取りを行いましたが、親子関係があるコンポーネント間でも、この方法は使えます。
EventBusとは別に、Vue.jsで状態管理を行うフレームワークとして、Vuexという物もあります。
こちらもNuxt.jsで使う事が出来る為、別の機会に記事にしたいと思います。
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