[SQLAlchemy] one()とfirst()の違いって何?

2021年6月3日木曜日

Python SQLAlchemy

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PythonのSQLAlchemyで、1件のレコードを取得する関数に、one()とfirst()関数の2つがある。
この2つの関数の違いが気になったので、まとめます。
関数の説明と、その使い分け方についても、解説したいと思います。

Python+SQLAlchemy one firstの違い

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one()とfirst()の違い

クエリの検索レコード数によって、以下の通り挙動が変わります。
また、one_or_none() という関数もあったので、これも表にまとめました。

検索結果 one()関数 one_or_none() first()関数
0件 NoResultFoundエラー発生 None None
1件 1件を返す 1件を返す 1件を返す
2件以上 NoResultFoundエラー発生 NoResultFoundエラー発生 先頭1件を返す

一目瞭然ですが、one()関数は、検索結果が1件以外の時、one_or_none()関数は、結果が2件以上ある時、sqlalchemy.orm.exc.NoResultFoundエラーが発生します。

どう使い分けるか?

違いは分かりました。
では、どう使い分けるのだろうか?
明確な決まりはありませんが、およそ以下のような使い分けになると思います。

  • one() / one_or_none()

必ず1件、データが取れる仕様であれば、one()を使うべきです。

こういった所の場合、下手にfirst()を使ってしまうと、仕様と異なるデータが取れたにも関わらず、後続処理が動いてしまい、データがぶっ壊れるなど、最悪の自体に陥ってしまう場合があるからです。

いっそのこと、エラーでアプリを異常終了させた方がマシなので、勇気を持って one()を使いましょう。

結果が1件又は0件になる時は、one_or_none() を使いましょう。

  • first()

one() の時とは逆に、仕様上 0件または、2件以上データが取れる可能性がある所は、first()を使いましょう。
first()を使う時は、以下の2点はしっかり確認しましょう。

  1. 0件の時、Noneが返るが、Noneの時の処理が正しく行えているか?
  2. 2件以上取れる時、ソート条件を指定して、処理すべき先頭1件を取得しているか?

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