最近ではすっかり、XMLよりJSON形式のAPIが多いですね。
そこで、JSONでもXPATHのように、クエリ形式で要素を検索したいと思い、 jsonpath-ng
というよさげなライブラリを見つけたので、それを紹介したいと思います。
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インストール
$ pip install --upgrade jsonpath-ng
さっそく試してみる
リストの下の要素を検索する例です。
from jsonpath_ng import jsonpath, parse
# 実験用のJSONデータ(dict)
json = {
'foo': [
{'baz': 1},
{'baz': 2}
]
}
# fooリスト以下のbaz要素を検索
jsonpath_expr = parse('foo[*].baz')
matches = jsonpath_expr.find(json)
# 結果を表示
print( [match.value for match in matches] )
#-> [1, 2]
JSONPathの構文
単一要素の表現
構文 | 意味 |
---|---|
$ |
ルート要素 |
field |
要素の指定 |
* |
任意の要素 |
親子関係の表現
構文 | 意味 |
---|---|
parent.child |
"parent"の下の"child"を検索 |
parent.* |
"parent"の全ての子要素 |
parent.[child1, child2] |
"parent"の下の"child1"又は"child2"を検索 |
parent..grandchild |
"parent"の子孫要素から"grandchild"を検索 |
配列要素の表現
構文 | 意味 |
---|---|
field[idx] |
リストのインデックス指定 |
field[start:end] |
インデックスを範囲指定 |
field[*] |
リストの全インデックス |
条件式
"price"が、300円以上の本を検索する例
from jsonpath_ng.ext import parse
json = { 'books': [
{
'name': "おしゃれクッキング",
'price': 500
},
{
'name': "節約弁当の作り方",
'price': 200
},
{
'name': "特別な日のお弁当",
'price': 900
}
]
}
matches = parse("$.books[?price >= 300]").find(json)
[match.value["name"] for match in matches]
#-> ['おしゃれクッキング', '特別な日のお弁当']
"price"が、300円以上、800以下の本を検索する例
matches = parse("$.books[?price >= 300 & price <= 800]").find(json)
[match.value["name"] for match in matches]
#-> ['おしゃれクッキング']
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