Flaskで REST API開発する! 直ぐに実行できるサンプルコードで解説 【Python Tips】
Pythonの軽量Webフレームワークである、FlaskでREST APIを作るまでの流れを、サンプルコードで紹介します。
Pythonの2大Webフレームワークとして、FlaskとDjangoがあります。
Googleドレンドで見ると、始めはDjangoが大きくリードしていましたが、2018年11月現在、Flaskが大きく追い上げています。
IoTブームなどで、最近自分の周りでは、APIだけを開発する案件がメチャクチャ多いです。
そんな時に、FlaskはサクッとAPI開発が出来るので、よくお世話になってます。
ちなみに日本ではまだDjangoの方が人気っぽいです
インストール
Pythonのインストール
Python3がインストールされていない場合は、こちらを参考に、インストールを行って下さい。
Flaskのインストール
以下のコマンドでFlaskをインストールします。
pip3 install flask
サンプルード
ユーザ情報を、取得/登録/更新/削除する、REST APIのサンプルです。
HTTPメソッドによって、処理モードを振り分けています。
HTTP メソッド | URL | ペイロード | 処理内容 |
---|---|---|---|
GET | /user/<USERID> | なし | ユーザを1件取得 |
POST | /user/ | ユーザ情報(Form) | ユーザの登録 |
PUT | /user/ | ユーザ情報(Form) | ユーザの更新 |
DELETE | /user/<USERID> | なし | ユーザの削除 |
# coding: utf-8
from flask import Flask, jsonify, abort, request
app = Flask(__name__)
# テストデータ
users = [
{ "id": "U001", "name": "ユーザ太郎", "age": 27 },
{ "id": "U002", "name": "ユーザ二郎", "age": 20 },
{ "id": "U003", "name": "ユーザ三郎", "age": 10 }
]
#######################################################################
@app.route('/user/<string:id>', methods=['GET'])
def findUser(id):
"""
ユーザを1件取得する
"""
result = [n for n in users if n["id"] == id]
if len(result) >= 1:
# ユーザ情報を返却
return jsonify(result)
else:
# 存在しないユーザIDが指定された
abort(404)
#######################################################################
@app.route('/user/', methods=['POST'])
def createUser():
"""
ユーザを登録する
"""
#ユーザを追加
data = {
"id": request.form["id"],
"name": request.form["name"],
"age": int(request.form["age"])
}
users.append(data)
#正常に登録できたので、HTTP status=204(NO CONTENT)を返す
return '', 204
#######################################################################
@app.route('/user/', methods=['PUT'])
def updateUser():
"""
ユーザを更新する
"""
id = request.form["id"]
lst = [val for val in users if val["id"] == id]
if len(lst) >= 1:
lst[0]["name"] = request.form["name"]
lst[0]["age"] = int(request.form["age"])
else:
#存在しないユーザIDが指定された場合
abort(404)
#正常に更新できたので、HTTP status=204(NO CONTENT)を返す
return '', 204
#######################################################################
@app.route('/user/<string:id>', methods=['DELETE'])
def deleteUser(id):
"""
ユーザを削除する
"""
lst = [i for i, val in enumerate(users) if val["id"] == id]
for index in lst:
del users[index]
if len(lst) >= 1:
#ユーザの削除を行った場合、HTTP status=204(NO CONTENT)を返す
return '', 204
else:
#存在しないユーザIDが指定された場合
abort(404)
if __name__ == "__main__":
app.run(debug=True)
実行
アプリを作成したディレクトリに移動して、以下のコマンドを入力すると、開発用サーバが起動します。
$ flask run --debugger --reload
* Environment: production
WARNING: Do not use the development server in a production environment.
Use a production WSGI server instead.
* Debug mode: off
* Running on http://127.0.0.1:5000/ (Press CTRL+C to quit)
* Restarting with stat
* Debugger is active!
* Debugger PIN: 131-136-572
ブラウザを立ち上げて、「http://127.0.0.1:5000/user/U001」を入力してください。
ユーザのJSONが表示されれば、起動成功です。
おわりに
簡単なコードでREST APIがつくれました。
Flaskいいですね〜!!
関連記事
■ MacにPython3をインストールする! (サクッとインストールしたい人向け)
Mac環境に、Python3を簡単にインストールする方法を紹介しています。
■ Python3入門! 基礎をおさらい (変数/演算子/条件分岐/繰り返し)
1つの記事に、基本文法をまとめて書いているので、時間が空いて忘れてしまった場合でも、一気に復習出来るようになっています。よければ見てください。
■ Flaskでソースの変更を検知して、Webアプリを自動リロードする[Python Tips]
Flaskの開発で、ソースを更新したら、自動的にWebアプリをリロードする方法です。
■ Flask-RESTful を使って、REST APIを作る【Python Tips】
Flaskと、Flask-RESTfulを使って、REST APIを作ります。
Flask-RESTfulを使うと、オブジェクト思考な感じで、REST APIが作れます。
■ Pythonで小数点の四捨五入/切り捨て/切り上げを行う
Pythonのdecimalモジュール
を使って、小数点の丸めを行う方法です。
0 件のコメント:
コメントを投稿